金属サイディングのメリット

その他, 外壁備忘録, 実績

現在、日本の新築住宅で使用されている外壁材のほとんどが窯業系サイディングボードと

言われています。窯業系サイディングボードはデザイン性に優れ、品質も安定しているのが

魅力ですが、外装リフォーム時には、高い耐久性とスマートなデザインが定評の金属サイディングが人気を集めています。

1.金属サイディングとは

金属サイディングとは、金属板を成型、エンボス加工した表面と、芯材で裏打ちされた外壁材のことです。芯材の厚みがありますのでトタンなどの金属板よりも断熱性に優れ、また窯業系サイディングボードよりも軽量です。表面材が金属なので高い耐久性があり、

ひび割れ、凍害に強いという特徴も持ち合わせています。

2.金属サイディングの種類

大きく分けて金属サイディングの種類は以下の2種類となります。

ガルバリウム鋼板

1972年にアメリカで開発された建材で、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%という構成で鉄を守る、耐久性・耐食性・耐熱性に優れた鋼板です。

アルミニウム板

サイディングボードの種類の中でも特に軽量で耐震性に優れています。錆びにくく寒冷地や海岸沿いのお住まいにも塩害の発生を抑えて耐候性を発揮します。

3.金属サイディングの多彩なデザイン

『金属』という言葉からクールなイメージが浮かぶ金属サイディングですが、実は石目調や

レンガ調など多彩なラインナップがあるのも魅力の1つです。

組み合わせ次第でお住まいの個性を引き出す外装リフォームが可能となり、今よりもっとデザイン性の高い外観にイメージチェンジすることもできます。

4.金属サイディングのメンテナンス

窯業系サイディングボードよりも長期間住まいを守ってくれる金属サイディング。

高いデザイン性に加えメンテナンスが簡単なのも人気の理由です。メーカーや商品にもよりますが、基本的には金属サイディングの多くが期待耐候年数約20年と言われています。

一度の工事で長く住まいの美観を維持出来るのであれば、工事金額が外壁塗装工事よりも高額になっても経済性を考慮すると金属サイディングを選んで損はしないはずですね!場合によっては金属サイディングの方が安く上がる可能性も十分にありえます。

5.地震と金属サイディング

金属サイディングは他の外壁材よりも軽量なので、他の外壁材に比べて地震が発生した時にお住まいへかかる負担を低減させることができます。それは、地震が建物に及ぼす『繰り返しの揺れの力』に深い関係があります。住まいと地盤が何度も同じ振動リズムによって繰り返し揺れると、住まいにかかる揺れの勢いが増幅されていきます。増幅された揺れの勢いが建物の構造に繰り返しダメージを与えることで、建物は弱くなり倒壊してしまうことがあります。

もちろん重量のあるお住まいの場合は、重量に比例して増幅される揺れの力が大きくなりますので、それだけ建物に与えるダメージも大きいものとなります。金属サイディングは他の外壁材よりも耐震性があるというのはこのような理由からなのです。

関連記事一覧